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×携帯から

2009-07-21 17:02


携帯から画像添付で日記更新できんのかなぁ……ってことでテスト更新。
すごい古い画像見つけたので(笑)
しかしなんてひどい雲雀……(´_`)この後綱吉に冷たい目で見られるに違いない。

パソコン開くには開いてるんですが、色々作業してると更新はなかなか出来ず……悔しいなぁ。
そして三連休が皆無だったことに、地味にガックリしてます。
オタクがしたい……ヒバツナが足りない…………



なのにM/Wをみて萌えたぎってしまったので、骸ツナをぽちぽちと書いてしまいました。
小噺のつもりが、妙に長く……。

まだ映画を見ていない方、ネタバレになります。映画でのセリフを一部引用しています。
映画をすでに見た方には、「え、どこがあの映画のパロ?」とばかりに別物でございます。

そして何よりエグイ話になりました。
血・暴力・カニバリズム 
これらの言葉に少しでも嫌悪を感じる方は決して読まないで下さい。
読んだ後不快に感じられても、責任はとれません。ご了承くださいませ。

目指すは二人だけの、歪んだ、それでも幸せな世界。
まあ最後までかけてませんけど!(書きたいとこだけ書いた……)


悪夢を見る。

またか――諦めたように、そう思い、同時に泣きたくなる。
それは夢であり、事実だ。ひどく、陰惨な自身の過去の再現。
たかだか7歳児の記憶なんてあてにならないだろうに、よくもまぁここまで鮮明に再現できるものだといっそ感心してしまう。己の記憶力が悪いと理解しているから、尚更だ。繰り返し見る悪夢は、記憶が色あせることを許してくれない。それは、いまだ心と体をじくじくと苛み続ける。
ふぅ、とため息をついて落ち着きたかったのに、喉がひゅう、と鳴っただけだった。せわしない呼吸を繰り返す。
水が欲しいな。そう思い、大して柔らかくもないベッドから起き上がる。大して暑くもなく、肌寒いような日だったのにべとりと汗をかいていた。気持ちが悪い、僅かに眉を寄せたところで目の前に水の入ったコップを差し出された。

「骸……」

いつの間に来ていたんだ、続けようとしたが、引き攣った喉が邪魔をした。けんけんて咳込めば、ほらみたことかと呆れた顔をされ、コップの淵を唇にあてられた。有り難く、水を貰うことにする。
コップに汗をかくほど冷えていた水は喉をするすると心地良くすべってゆき、綱吉は今度こそふぅ、とため息をつくことが出来た。気分もいくらか落ち着いた。ありがとう、小さく言って、コップを返せば、骸は目をやんわりと細めた。

「いつからいたんだよ、骸」

悪夢から覚めたばかりで寝ぼけていたとはいえ、冷たい水まで用意してベッドの傍にいた骸に気付けないだなんて、自分はどれだけ気配に疎いのか。それとも、骸が気配を消すのが上手すぎるのか。

「ずっといましたよ」
「来てたなら起こしてよ。趣味悪いなぁ」

アポも無く骸が綱吉のアパートを訪れるのはいつものことだ。毎日のよいに来ることもあるし、半年近く顔を見せないこともある。ふらふらと何も言わずにやってきては、綱吉の傍にいる。
時々、嫌な匂いをさせていることもある。
悪夢でいつも再現されるような――血の匂い。
骸が何をしているのか、綱吉は知らないし、聞かない。ただ、想像はつく。
新聞を見れば、わかるのだ。綱吉はあまりイタリア語が得意では無いが、新聞を購読している。イタリア語の辞書を片手に必死に読む記事は――マフィアの惨殺事件だ。マフィアにとって普通の人間に比べたら人の生き死になんてずっと日常的なものだ。だから、余程の事件じゃないと新聞にはのらない。それこそ、大量惨殺、とか幹部が殺された、とか。日本ですら、マフィア絡みの人間が殺されるという事件が多発している。
日に日に増える血生臭い事件に、綱吉は骸を関連付けずにはいられなかった。
綱吉が気付いていることに、骸も気付いている。だからこそ、血の匂いも落とさずに来るのだ。
鼻につく匂いに、思わず口を手で」押さえれば、骸の唇がふい、と歪んだ。

「悪夢を――見たんですか?」

頬に触れた指先の冷たさに、綱吉はぴくりと反応する。それを面白そうに見やって、細長い指が頬をするするとなぞる。

「うん」
「まだ、よく見るんですか」
「最近は……少し減ったよ」

悪夢の鮮明さは変わらないが、それでも昔に比べたら悪夢を見る回数は減った。悪夢にも慣れた。見るたびに心臓が壊れんばかりに鼓動し、頭がガンガンし、吐いていたものだったが、最近ではそれも減った。気分が悪くなることに変わりは無いが。

「……骸は?」

同じ悪夢を見る唯一である骸を見上げて、聞けば、今度こそはっきりと骸は歪んだ笑みを見せた。

「一向に減りませんよ。発作も起きますし。知っているでしょう?」
「そう、か……そうだったな」

綱吉はあまりそういうことはないが、骸は白昼夢を見ることもある。そのまま混乱して、記憶に翻弄されて、発作を起こす。そういうときは、骸は必ず綱吉に電話をしてくる。声も出せず、ぜぇはぁという苦しい息づかいだけで、綱吉は骸に何があったか悟り、すぐさま助けに行くのだ。そのまま骸は綱吉の手を握り、抱き締め、そうしてようやく眠りにつく。綱吉も、骸が傍にいたほうが悪夢を見る確率はずっと低い。

依存し合っている。
痛いほどに感じるのは、そういう時だ。
二人は、依存し合っている。でも、それでいいと綱吉は思っている。
普通じゃないのだ、自分達はもはや。外からどれだけいびつに見えようと、自分達が心地良いのならばそれでいいじゃないか。そう思うのだけれど、骸はそうではなかった。自分達が何故これだけ歪んだのか。歪んでしまったことを恨み、復讐し、世界中に知らしめたいと思っている。

マフィア殲滅。世界征服。
馬鹿みたいな願いだが、これが骸の目標だ。
自分達を地獄のような目にあわせた、マフィアへの報復。それが最近の血生臭い事件の真相だ。

エストラーネオファミリーが関わったマフィアばかりが、潰されていく。エストラーネオは、かつて綱吉と骸がいた、マフィアだ。二人はそこで、生体兵器開発のための人体実験のモルモットとして扱われていた。地獄のような日々。二人以外にもたくさんの子供がいた。大抵はマフィアのファミリーの子供だったり、捨て子だったり。世間一般にいらない子供たちばかりだった。
失敗作は容赦なく捨てられた。同じ部屋にいた同年代の子供たちは、次々部屋から消えていった。そして肉の塊になって帰ってきた。ただ捨てるだけでは勿体無いと思ったのだろうか。けれども子供たちは、空腹に耐えられず、吐きながら貪った。泣きながら貪った。綱吉が今でも、肉を食べることが出来ないのはそのせいだ。見るだけで、胃液がこみ上げてきて吐きそうになる。
目の前で人が殺されることなんて、日常だった。
骸の目も――赤い右目も、麻酔無しの施術で綱吉の目の前で行われた。歯を食いしばり、悲鳴をあげない骸の代わりに泣き叫んだのは綱吉だった。いたいいたいイタイイタイ。やめて、お願い。そんなことしないで。離して、解放して。もう許して。
結局エストラーネオファミリーは、生体兵器開発などという禁忌に手を染めたために、他のファミリーの潰された。そういうことになっている。
実際には、他のファミリーがエストラーネオ本部に乗り込んだときには、エストラーネオファミリーは全て殲滅されていた。
――そう、骸の手によって。
綱吉にまで、ファミリーの手が伸ばされたとき、骸の中の何かが壊れた。
何故だか彼は、綱吉を守り、慈しんでくれた。怖いものは見なくても良いとばかりに、庇われてばかりだった。その綱吉に、触れられて、骸の右目が暴走した。綱吉が目を開けたときには、血の海だった。けれども、綱吉は悪夢でその時の血の海を見ることは無かった。その時も、骸を怖いとは感じなかった。骸を怖いとは、綱吉には思えない。
そのまま生き残った二人だけで手を取り合って逃げた。その二人を、危険因子として、他のファミリーは追った。綱吉に傷つけられて以来、骸の中で歪んでいた部分が、そうしてさらに歪んでいったのだろう。歪みに歪んで、辿り着いた結論が、新聞をにぎわせている事件なのだ。

頬を辿る冷たい指に擦り寄って、綱吉は喉をくん、と慣らした。甘えるような仕草に、骸の目がやんわりと弧を描く。歪みの無い笑みにほっとする。悪夢を見ることがあっても、こうして骸には微笑んでいて欲しいと思うのは、駄目なんだろうか。

「俺たちが、悪夢を見ない日はくるのかな……」

悪夢を見ずに、二人笑い合って、憎しみも無く。そうして、静かに幸せに暮らせたらいいのに。
そう思って出した言葉だけれど、骸の鮮やかなオッドアイはぎらりと歪んで光っただけだった。

「僕がそうしてあげますよ……」

擦り寄っていた手が綱吉の頬を包む。手のひらまで冷たくて、綱吉の頬を冷やす。その冷たさに、泣きそうになる。昔手を取り合って、薄暗い施設で二人で身を潜めていたときには、温かい手だったのに、いつからこうなってしまったんだろう。
――なぁ骸、もう駄目なのかな。あそこは地獄だったけど、お前の手は温かくて、お前の身体も温かくて。二人でいれば、地獄でもなんとかなるって思ってた。今でも悪夢を見てしまうけれど、それでもお前がいればいいんだ。復讐とか、もういいんだ。俺にはお前がいればいいんだよ。
そう、言ったこともある。けれども綱吉の言葉が骸の心に届く頃にはすっかり歪められてしまって、言葉は真っ直ぐ届いてくれない。骸は、復讐をやめようとしない。

「僕たちが味わった地獄は、こんなものじゃないんだ」

冷たい手が、綱吉の顔を持ち上げて、唇に冷たい唇があたる。唇まで冷たい。昔は、――昔は、あんなに温かかったのに。抱き締められても、骸の身体は妙に冷たくて、悲しくなった。ぽろり、零れた涙は骸のシャツに吸い込まれた。骸の骨ばった身体にしがみつく。
少しは、温めてやれるだろうか。俺の体温なら、いくらでも分けてやるから。もうそんなに自分を追い詰めるのはやめろ。そんなことをしていても、悪夢は消えやしないんだ。俺たちが生きている限り、消えない。だから復讐が終わるわけ、無いんだ。だからそんなことはもうやめてくれ。二人で逃げよう。
お前がいればいいんだよ、骸。
なぁ。

また零れた涙は、綱吉の心のように熱かったけれども、骸の肌に触れてすぐに冷えた。





******
なんだこれ……orz
この後のお話としては、骸の復讐をやめさせたくて、綱吉が自分の命と引き換えに止めようとして、
M/Wの映画のように、綱吉が海に飛び込もうとして、骸も綱吉をかばって一緒に落ちちゃって。
で、2人はなんとか助かって、骸は一端は復讐は諦めたようになって2人で穏やかに暮らすんだけど
結局骸は復讐を諦められずに、ずーっとこんな感じで生きていくんじゃないかと思います。この2人は。

そんな妄想でした。お付き合いありがとうございました。
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