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2024-05-12 10:04

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×まだ年末だなんて認めない。

2009-12-12 00:42

hibbahiba.jpg
ヒッバヒバにしてやんよ!
 
Iえさんから、雲雀も載せてあげてと言われたので載せてみる。
案外、この服似合うよね、雲雀(笑)
下がスカートかスパッツかはご想像にお任せします。

今日までに頂いた通販関係のメールは送信いたしました。
(通販受付メール・小為替受領報告メール)
届いてないよーという方は、再度ご連絡くださいませ。
メールがどうしても届かない、という場合は拍手をご活用ください。

コナンの映画、来春のヤツ楽しみです。
最近、コナン映画全然見れてないんですけど、来年は見に行こうかなー!
一緒に見に行ってくれそうな人が最近周りに増えたし(笑)
次回の映画は、KIDが、KIDが出るんですね…!(そわそわ)
来年はヘタリアの映画も見に行く予定なんだぜ。
嬉しいなぁ、楽しみだなぁ……!!来年の春は楽しみなことが一杯で、今からわくわく。
まあその前にゲッソリしそうな出来事がたくさんあるんですけどね。ふはは。

オフ本「もの言わぬ、」ですが、ありがたいことに、冬コミで委託して頂ける予定です。
また詳しい情報は近日中に載せますね。
冬コミ、行ってみたいけど行けなさそうで残念です。
来年3月くらいまで、イベント参加はおやすみ……。引きこもって妄想してます。


続きから ボーカ○イドパロな綱吉と髑髏と骸なお話。
いちえさんところから設定貰いました。
いちえさんとこの日記には可愛いボカロヒバツナがあるので皆読むといいです。
ちなみに、配役はTUNAYOSHI兄さんとヒッバヒバと、双子なムクドクですよ。マスターは初代。

恋愛要素はほぼありませんが、なんとなくドクツナ?な感じの小噺。
ヒバツナはデフォルトです。

*****


あーあ……今日もやっぱりダメダメだったなぁ。

かしゅり。アイスをかじりながら綱吉は心の中でそうごちた。
ガリガリ君がつるりとのどを滑って行く。冷たくて美味しい。
今日はリッチミルク味だ。元気のない綱吉を気遣って、マスターがちょっとだけ高いガリガリ君をくれたのだ。マスターは本当に優しい。ソーダ味も好きだけど、たまにはリッチミルクも食べたくなる。ちょっとリッチな気分になるし、甘くて美味しいから好きだ。
かしゅかしゅ。ガリガリ。
だけどそんな美味しいアイスも今の綱吉のしょんぼりとした気分を吹き飛ばしてはくれなかった。もともとポジティブな方ではないけれど、今日は特にひどい。すごく後ろ向きだ。いつもはしょんぼりしてもアイスを食べれば結構元気になれるのだ。今日もアイスが美味い、明日も頑張ろう、くらいには前向きに生きているのに。
はぁーとこぼれたため息はアイスで冷えて冷たい。
ああ、しょんぼりする。感じてしまうのは妙な劣等感。仕方が無い。ボーカロイドとしての新しさも違うのだし、もともと持っている歌声だって違う。それは、仕方が無い。綱吉は古い型のボーカロイドだから、どうしたって新しいボーカロイド達ほど、すべらか滑らかには歌えないのだ。
だけどやっぱり。ああ。堂々巡り。
雲雀の歌声はとてもきれいだ。低音から高音まで、あのしっとりと落ち着いた声で歌いあげる。兄として大変に誇らしい。けれども、兄として、どうして自分はこうなのだろう、と悲しくなる。雲雀が楽譜を貰ってすぐに美しく歌えるのに、綱吉はそうはいかない。つっかえつっかえ歌ってしまう。声だってそんなに音域が広くない。きれいに歌えない。
だからこそ人一倍練習をするわけだが、ときどきそれがとても悲しくなる。
今日は本当にひどかった。雲雀はもうすっかり歌えるようになって、レコーディング中だ。綱吉は、もうちょっと練習してからということで、今はアイス片手に休憩中だ。
どうしてあんなにも、歌えないのだろう。
歌うのは好きだ。だけど、自分が望むように歌えないのはつらい。
マスターを満足させて、喜ばせられないのはもっとつらい。
食べ終わったアイスの棒をがしがしとかじる。ハズレだった。せめてアイスくらい当たってくれればいいのに。もう一本リッチミルクが食べれたら、もしかしたら元気になってたかもしれないじゃないか。
そんな訳もないのに、ハズレたことに理不尽にいらいらしつつ、綱吉はまた冷たいため息をついた。

「……ボス」

かけられた小さな声に、綱吉はアイスの棒をくわえたまま「ん?」と反応した。
振り向いた先にいたのは、クロームだった。綱吉の妹分で、骸の双子の妹ボーカロイドだ。可愛らしい容姿同様、鈴の音のような可愛らしい声で歌う。双子の兄の骸とのデュエットは、とても息が合っていていつもすごいなぁと綱吉は思う。

「クローム? どうした?」

ちょこん、と綱吉の隣に腰をおろしたクロームは、眼帯で隠れていない左目で綱吉をじっと見つめた。紫色を帯びた済んだ瞳に、アイスの棒を間抜けに加えた綱吉がうつる。大きな目だなぁ、と綱吉はいつも思う。小さな顔にバランスよくおさまった大きな目と、ちょんとした鼻と、薔薇の唇。クロームと骸の兄妹は本当にきれいな双子だ。
しかしなぜか二人とも、平平凡凡な綱吉によく懐いていくれている。兄貴分として認めてくれているのか、クロームはとても従順だし、骸はツンツンしながらもなんだかんだ綱吉に構ってほしそうにしている。クロームに至っては、綱吉が最年長なためか、「ボス」と呼んで慕ってくれている。綱吉と呼んでくれればいいよ、と何度言ってもボスと呼ぶ。わからないけれど、彼女なりに何かこだわりがあるらしい。
とにかく、とても可愛い双子だ。だけどなぜか二人は雲雀とはあまり仲良くない。というより、雲雀がやけに二人を敵対視しているような。やっぱり同じ年頃のボーカロイドだから、ライバル意識とかがあるのだろうか。兄としては、仲良くしてほしいと思うのだけれど。

「ボス、今日の練習お疲れ様」
「うん。……まあ、今日もこれから練習しないといけないんだけどね」
「頑張って」
「うん、ありがとう」

歌っている時は、歌声に感情がのって、雄弁に語る。けれども、クロームは普段は言葉少なな少女だ。その代り、歌声とその大きな瞳で感情を語るのだ。
じ、と大きな瞳が綱吉を見る。見つめ返して、んん? と首を傾げて微笑めば、クロームのやわらかそうな頬が(実際、とてもやわらかい)、ぽわんと桃色になった。

「私、ボスの歌声……大好きよ」

ちょっとだけ伏し目がちになって、何やら愛の告白のようにクロームはぽつんと可愛らしくそう言った。頬はぽぽぽと尚も桃色に染まり、長いまつげがふるりと震える。本当に可愛い子だなぁ、と思いながら綱吉もその頬をぽぽぽと染めた。本当に愛の告白みたいで、照れてしまう。

「ええと、えーと。うん、……あ、ありがとう」
「うん。だからね、私……もっとボスの歌聴きたいな」
「でも、俺は歌はうまくないからなぁ」

ポイ、とアイスの棒をゴミ箱めがけて放る。外れた。今日は本当にダメダメだ。無精をしたのがいけなかったのか。仕方が無いので、立ち上がり、ゴミを拾って捨てた。完全に二度手間だ。

「ボスの声、好きよ。歌も好き。大好き。だから歌ってほしい」
「……」

クロームのそばに戻って、もう一度腰を落ち着けると、クロームがうるんだ目で綱吉を見ていた。慰めようとしてくれてるのかな、と思った。けれど、それはどうやら彼女の本心らしい。言葉少なな彼女は、冗談や嘘を言わない。口からこぼれる可愛い声は、すべて彼女の本心を語る。
きゅう、とクロームの小さな手が綱吉がいつも巻いているマフラーをつかんだ。綱吉を元気づけたくて、歌ってほしくて。ああ、なんだかこの子は一生懸命だ。本当に可愛いなぁ。優しい、妹だ。綱吉は幸せだ。歌う者として、ボーカロイドとして、ダメダメなところばかりなのにマスターは仕事をくれるし、アイスもくれる。妹分のボーカロイドはこうして綱吉を慕って、甘えて、優しくしてくれる。ダメダメでも、幸せだ。

「……何がいい? 今は、マスターじゃなくて、クロームのために歌うよ」

さっきまでのギスギスとした気持ちが、ほんわりやわらかくなったようだ。とげがとろんと蕩けて、今度は甘くなったみたいだ。ぽすぽすとクロームの黒髪を撫でてやれば、クロームの顔がぱぁ、と明るくなった。目が、嬉しそうに細められた。

「あのね、赤鼻のトナカイさんがいい」
「赤鼻のトナカイかー」

こてん、とクロームが綱吉の肩にもたれかかって、目を閉じた。そのクロームに良く聞こえるように、綱吉も目を閉じて歌詞を紡ぐ。
なんだか、まるで自分みたいだな、と思う。
真っ赤な鼻があるせいで馬鹿にされるトナカイ。いっぱいいっぱい泣いて、ようやく会えたサンタさん。もちろん、綱吉を馬鹿にするような人はいないし、優しいボーカロイドとマスターに囲まれている綱吉とは大分違う。なのに、綱吉はトナカイに思わず感情移入してしまう。だけど、散々馬鹿にされた真っ赤なお鼻こそが、誰かの役に立てるだなんて、それはなんて素敵なことなんだろうか。幸せで、優しい歌だな、と思う。
ちらりとクロームをみると、目を閉じたまま、嬉しそうに唇が弧を描いていた。綱吉の歌声を聴いて、微笑んでくれる人がいるなんて、幸せだ。
歌い終わっても、クロームは綱吉にぴっとりとくっついていた。そのぬくもりが暖かい。歌ったせいか、アイスで冷えていた綱吉の息も暖かくなってきた。
と、今度は右の肩に感じた重みに、綱吉はきょとんと眼を見開いた。
綱吉より身長もあるし、ガタイもいいはずの弟分――クロームの双子の兄である骸が、綱吉にぴっとりとくっついていた。レコーディングが終わったのだろうか。それにしても、いつの間に。歌うのに集中していたから、骸が傍にいたことに気付かなかった。

「綱吉くん、ずるいです」
「え?」
「クロームだけなんて、ずるい。僕にも歌ってください」
「えええ」
「僕だって、綱吉君の声が、大好きなんですからね!」

ぷう、と頬を膨らませて、骸は拗ねた顔を作って見せる。クロームと違って、自分の感情を隠して、嘘の表情を浮かべることも出来る子だ。だけど、今の拗ねた表情はどうやら本当に本当らしい。ぐりぐりと、頭を綱吉の肩に押し付けて、僕にも歌えと甘えて、ねだってきた。

「骸は、何がいいの?」

だから、何がいいのか聞いてやれば、さっきのクロームと良く似た表情で骸は喜んだ。何の曲にしようか一生懸命考える弟分を見て、綱吉はくすくすと笑った。どうにも、可愛いなぁ。
可愛い弟分と妹分のおかげで、綱吉のネガティブだった思考は大分まろやかになった。そうだな、クロームと骸が好きと言って、歌ってとねだってくれるのなら、自分の歌だってそう、捨てたもんじゃないかもしれない。

「アンパン○ンマーチがいいです」
「……了解」

弟分の選曲に若干閉口しつつ、綱吉はまた口を開いた。骸は、身長差からちょっとだけもたれにくそうに、それでも無理矢理綱吉にぴっとりとくっついて目を閉じた。
二人にもたれられながら、綱吉は優しく優しく歌った。
うん、大丈夫。明日はきっとマスターを喜ばせられる。きっと歌える。
愛と勇気だけが友達のア○パンマンだってあんなに頑張ってるんだ。可愛い弟と妹がいる綱吉なんて、無敵に違いない。
綱吉の歌声に安心したのか、寝息を立て始めた双子の兄妹に、苦笑しながら綱吉は彼らのために、今度は子守唄を歌ってやることにした。

レコーディングを終えた雲雀が、歌う綱吉にくっつく骸とクロームを見て、いらいらとした雲雀が綱吉に前からくっついて(つまり、前からぎゅううと抱きしめられた)、僕にも歌ってとねだられるのはもうちょっと後の話。
その騒ぎで子守唄が途切れ、起きた骸と雲雀がぎゃんぎゃんと喧嘩を始めるのは、さらに後のお話。
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