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×乗り遅れている。

2009-11-29 22:09

てんてー
下にいるメリカと同じ構図じゃないか……(゚Д゚) しょんぼりした。
 

もう来年1月にはKHの新作が出る……だと……!?

まだDSのヤツも買ってないのに!ていうかPS2のチェインオブメモリーのリク編もクリアしてないのに!
おおおお…orz
全然ゲームクリア出来ないよ。助けてどら●もーん。
ちなみに今はレイトン先生やってます。二作目。
難しいのな。でもこういうのは、好きです。英国紳士いいよ、英国紳士。レイトンさんの声好きだ。

つうかもう、もう11月終わりってMAJIかよ…orz
12月とか、ああああああ。時間、時間欲しいよ。プリーズ時間。一日48時間あったら幸せなのに。
月末になると毎回そんなこと思っちゃうよね。
そうそう、しばらくオフ活動、というか本を出す気はないので、サイト更新に専念したいなぁ、なんて思っています。本は委託させて頂こうと計画中。
年末年始はばたばたしますけど、サイト更新はきっと、やってやれないことはない!はず!
リク企画頑張ってますよ。うん、更新してないように見えて……頑張ってるんだよアピールでした。
11月いっぱいで通販受付も終了なので、もし申し込みたいー!という方は今日か明日までによろしくお願いしますです。

あ、そういえばリボは新しいキャラソン出る…出たんですよ、ね?
山本獄寺綱吉の三人は出たのかな。まだ聞いてないや…!
そのあと雲雀とかも出るっぽいので楽しみだー!
そういえばいまだに闇のデルタがプレイ出来ていない。買おう買おうと思って、結局買えてないや(´・ω・`)
初代の声が聞きたいがために、是非プレイしてみたい。ていうか初代は曲出さないのか。
草壁とか。初代と草壁の曲なら、絶対買うんだけどなぁ。


さて、続きから米英小噺です。リボじゃなくてごめんなさ…
あ、人名表記です。
一応、米英です、米英。泣きむしアーサー。薄暗い感じもするけど、多分最終的にはヒーローが強引にハッピーエンドにしてくれるに違いない。KYヒーロだから!
タイトルはそれでは、これにて様からお借りしました。

********


「アーサー、アーサー、とってもこわいゆめをみたんだ」

小さな手が必死にシャツを掴む。柔らかそうな指をふるふると震えるのを見て、アーサーの心までしくりと痛んだ。可哀想に。こんな小さな子が震えるほど怖がっている。かわいそうに、可哀想に。だけれども、必死にすがるその手が、自分を求めるその手が、嬉しくてたまらないだなんてどうしようもなく歪んでいる。

「アル、大丈夫だ。夢は夢だろう?」

小さな体を抱き上げて、柔らかい髪の毛を梳く。
この子は、どこもかしこも柔らかい。
柔らかいのは、抱きしめるのに適しているとアーサーは思う。柔らかいのは、守るのに適していると思う。柔らかいのは、すなわち弱いからだ。だからアーサーが守る必要がある。この小さなアルフレッドにはアーサーが必要だ。
抱き上げた体から、じんわりと熱が伝わった。先ほどまで眠りに落ちていた身体は、とろけるほどに温かい。
この子は、温かい。
温かいのは、抱きしめるのに適しているとアーサー思う。温かいのは、すなわち他の者を温めるためだ。心を、身体をその温度で癒すためにあるのだと思う。だから冷たいアーサーにはアルフレッドが必要だ。

「ねぇでもアート、とってもこわいんだ。ほんとうに、あれはゆめ? だってあんなにこわいのに」
「そう、夢だ。どんなに怖くても夢だ」

青い目がじわりとうるんで、小さな涙が零れた。ああ、泣かれると困る。アーサーは眉尻を下げた。泣かれると悲しい。
泣かないで、可愛いアルフレッド。アル、俺のアル。

「アル、夢は現実まで追っては来れない。だから大丈夫だ」

ぴと、と唇をその小さくてなめらかな額に押しつける。そんなことをするだけで、アルフレッドはほう、と少し落ち着いた息を吐いた。こんなことでこの子が安心するならば、いくらでもしてやろう。

「ほんとにほんと?」
「本当だ、夢はお前を追いかけない」

それにもし、夢が追いかけてきても、俺が追っ払ってやる。
だから安心して、眠っていい。

ぎゅう、抱きしめてやれば、アルフレッドはようやくほっと息をついた。涙で濡れた頬もじきに乾くだろう。安心したのか、すぐにアルフレッドは寝息を立て始めた。
今度こそ良い夢が見れるようにと、まろい頬に唇を落とす。この新大陸にはアーサーの友達である妖精たちはいないようだから、彼らに悪夢を見ないようまじないをかけて貰う訳にもいかない。頬に落としたキスは、その代わりだ。効果があると良いのだが。
アーサーは苦笑した。
この子供には、どこまでも甘い。甘やかしてしまう。
けれども、この子が泣くくらいならば、とアーサーはきっと何もかも差し出してしまうのだろう。許される限り、与えてしまうだろう。
請われれば抱きしめ、キスを与え、甘い言葉を与える。
寂しい怖いと泣く子をあやし、その手を握りしめる。

――そう、いつかその手が振り払われ、自分が泣き崩れることになろうとも。



「――アーサー、とっても怖い夢でも見たのかい?」

どうしたんだい、珍しくこちらを気遣うような柔らかい声に、アーサーはぱちぱちと目を瞬かせた。ああ、夢か。なんて懐かしい。
むくり、起き上がって、鼻をぐしぐしと擦る。頬を触って、涙が出ていないことにほっとした。コイツの前で涙なんか、流したくない。

外は雨らしい。
さあさあという音と、雨の匂いがした。
イギリスでは雨の日が多いから、珍しいことでもないけれど、時々気が滅入ることもある。それは多分、部屋にアルフレッドがいるからだ。
いつの間に部屋にいたのだろう。またアポも無しに遊びに来たのだろう。昼寝をしていたアーサーを退屈だからと叩き起さなかっただけマシと思うべきか。
雨の日に、アルフレッドといると、否応が無しにあの日を思い出す。雨の日のヨークタウン。我ながら執念深いと思うが、思い出さずにはいられない。今さら恨みがあるとか、許せないとか、そういう訳ではない。おそらく、雨の日に古傷が痛む、そんなようなものだ。
アルフレッドといれば、その古傷に目をやらずにはいられない。同時に、その日の痛みを記憶から引っ張り出してしまう。これだから、アルフレッドには懐古的だのとなんだのと、鬱陶しがられるのだろうが。

大きな手が、がし、とうつむいていたアーサーの顔を掴み、無理矢理視線を合わされた。青いきらきらとした目が、アーサーをじっと見つめている。
青い目に、星がひとつ、ふたつ。きらりと光る。
晴れた日のアルフレッドの目は、澄み渡った青空のようだけれど、雨の日や、暗いところで見たアルフレッドの目は夜空のようだ。星の光で明るくなった夜空。少しくらい青空に、星がまたたく。綺麗だ。この目だけは、小さな頃から本当に変わらない。
ぼんやりとしていたら、太い指がアーサーの目元をぐしっと擦った。そのままその指をぺろりと舐めて、アルフレッドはしょっぱいと眉をしかめた。
どうやら、零れてこそいなかったが、涙で潤んではいたらしい。

「泣くほど怖い夢だったのかい?」
「……泣いてねぇよ」

星のまたたく空から、目をそらす。夜空でも眩しすぎるのだ、雨の日に慣れ切ったアーサーには。夜だって、曇りならば星がきらきらと見えることはない。静かな闇が広がるばかりだ。

「嘘は駄目だぞ、アーサー。睫毛が濡れてる」

睫毛をちょい、と爪先で撫でられて、思わずびくりと反応する。目は急所の一つだから、つい体が反応してしまうのだ。仕方が無いことだというのに、アルフレッドは少し気分を害したようだった。

「何怖がってるの」

怖がってなんか、いやしねぇ。
睨んですごんでやりたいけれど、その元気は無かった。だからまた、アーサーはふい、とアルフレッドから目をそらした。顔は掴まれたままだから、顔はそむけられない。

「アーサー」
「……」
「ねぇ、アーサー。……アート」
「……なんだよ」

随分昔に呼ばれていた愛称で呼ばれて、少し大げさに反応を返してしまう。なるべく不機嫌そうに聞こえる声で、アーサーは返事をする。アートだなんて、そんな愛称、まだ呼べたんだな。思うと、ほわり温かくなると同時、何故だか胸に苦いものが走る。もう二度と、呼ばれることは無いと思っていた愛称だ。

「夢は君を追いかけないよ」

頬にあった指がするりと、首の後ろに回ってそのまま頭を抱きしめられる。アーサーのベッド脇に立ったアルフレッドは少し腰を丸めてアーサーの頭をぎゅう、と抱きしめていた。ああ本当に大きくなったんだな、とそんなところで思う。
それにしても、そんな、そんな昔のことを。

「……覚えてたのか」

呆然と呟けば、くっくとアルフレッドが笑った。子供のようで、低い声はやっぱり子供じゃない。

「君が思うより、俺は君の言葉をたくさん覚えているよ」

あの頃のことだって、と言われてちょっとだけ涙がこぼれそうになった。あの頃のことなんて、とっくに忘れられてると思った。アーサーが昔のことを匂わせようものなら、嫌な顔をするアルフレッドだ。忘れたい過去として、記憶の中から放り出されていると思ったのに。

「アート。夢は追ってこないよ。でももし、追っかけてくるなら」

あの頃アーサーがしてやったように、アルフレッドの唇が額に触れ、頬に触れた。
かつて、アルフレッドにしたおまじないと同じ仕草。もしかしてあの時、こいつは狸寝入りでもしていたのだろうか。

「ヒーローの俺が追っ払ってあげるんだぞ!」
「……馬鹿か」

追ってくるのは夢じゃない、過去だ。
だけどそれも、過ぎ去ってしまった、この手でどうにもならないものだ。そんな過去でも、追っ払ってくれるんだろうか。

追ってくるのは、お前との過去だというのに?
なんとも皮肉な話だ。

「別に、怖くなんかねぇよ」
「泣くほど怖いくせに」

結局、自分はこの元弟を甘やかしてしまう。いや、違うこの場合甘やかされているのか。
甘やかされているのはどっちなのか。もう、どちらでも良いのかもしれない。

感じる体温だけがすべてだ。
頭の後ろに回ったアルフレッドの手を握りしめることは出来ない。けれどもそれでいいのかもしれない。
握りしめなければ振り払われることはないのだから。

抱きしめてくる太く温かい腕にすり寄って、結局アーサーは涙を零した。

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