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×おい…知ってるか…明日はもう6/9なんだぜ。

2010-06-08 22:22

mukuro.jpg

一日早いけどお誕生日おめでとう骸!!
雲雀の誕生日何もしなくてごめん!!!笑(おまえ、ヒバツナサイト…)
おひさしぶりd(殴) ……あれ、一か月ぶり?
まだこんなサイトの日記を見てくださる方がいたら本当に女神様ですね…。ありがとうございます。
最近はもっぱらツイッターでリボじゃないジャンルのお話をしてたりするので…えへ。
といっても、萌え語りより日常のあれこれを呟いていることが多いですが。
あと哲ボットとの会話が楽しすぎる。
なんで哲ってあんなに良い男なんだろうね。

さてさて。リボ、こないだ久々にちょっとだけアニメ見れました^^
スペードさんいい声っすね…!(どっきーん)
初代編はDVDが出たらまとめてみたいところ。あっもうアルコのDVDは出たんだろうか…。
アニメもおザンプも気になるところ。
そしておザンプのこないだの表紙がかっこよすぎた。綱吉がかっこよすぎた。
あとおじいちゃん萌え。
それと最近、ほけがみも読みました。
先生かっこいいですね。あれ実は髪の毛黒いんですよね。キュン。イケメン……。
なんてイケメンの多い漫画だ。とっても目の保養でした。

サイトがなんかごっちゃごちゃしてる気がしたので ちょっとだけ改装。
まあ、フレーム無くしただけなんですけどね。
SSページももう、まとめてボーンと。過去の恥もボーンと!笑



久々にマミラブのヒバツナを書いたので投下。
続きからどうぞーい。

***


子供というのはお得な生き物だ、と雲雀は最近思うようになった。
もしかしたらうちの子――いやいや、雲雀が預かっている次期ボンゴレボス候補である綱吉が、特別お得な性格をしているだけなのかもしれない。
とにかく、いつでも楽しむことを忘れない。
春がくれば炬燵がしまわれることにしょんぼりするくせに、お花が咲いたと笑う。夏がくれば暑いと文句を言うくせに、水遊びが楽しいと笑う。秋がくれば花が枯れたと泣くくせに、焼き芋が美味しいと笑う。冬がくれば寒いと震えるくせに、雲雀にくっついて暖かいと笑う。
意気地無しの根性無しだから、すぐにぐずぐずと泣き言や文句を言うのだが、すぐに視点をころりと変えて笑えるのは感嘆に値する。そんなにいちいち一喜一憂していて疲れないのだろうかと思うのだが、楽しそうにしているのは悪いことじゃない。
子供は今を楽しむ術をよく知っているということだろう。
単に綱吉が、お馬鹿なだけなのかもしれないが。

窓にべったりと張り付いた綱吉の後頭部を眺めつつ、雲雀はつらつらとそんなことを考えた。あれだけ小さい頭ならば、その容量はそれはもう少ないに違いない。だから興味の対象も感情も、小さな頭の中をめまぐるしく駆け回って、ころころと変化する綱吉の表情は、それが表に出たものなのだ。
そして今綱吉の頭の中は悲しみに溢れている。窓ガラスにうつるまるでこの世の終わりとばかりに泣きそうな顔の子供を見て、雲雀はそう確信する。それにしても、指紋がべったりとつくから窓ガラスに触るのはやめなさいと教えておかなければ。

「綱吉、とりあえず窓から手を離しな。ガラスが汚れるだろ」

ぴっとり窓に貼付けた小さな手をとって、そう叱ると、不満そうな表情で綱吉が見上げてきた。なかなか反抗的な表情である。

「不細工な顔してる」
「うー……」
「ほらまた」

雲雀の手を振り払おうと、いやいやをするが雲雀相手では抵抗にもならない。しかし随分とご機嫌斜めのようだ。普段なら雲雀と手を繋いでいればご機嫌な子なのに。

「やーママの馬鹿ー!」
「君ほどじゃないよ」

ぴしり、デコピンをしてやれば、大きな目がうるうると涙を浮かべた。そんな風に恨みがましい目で睨まれる筋合いはないので、睨み返せば綱吉は泣き出しそうに顔をくしゃくしゃにした。

「仕方が無いだろ、雨は僕のせいじゃない」

だんだんと弱い者いじめをしている気分になってきたので、雲雀はため息をついて比較的穏やかな声でそう言った。湿気でぼふぼふになった髪の毛をくしゃりと撫でてやれば、タックルする勢いで綱吉が雲雀に抱き着いて来る。

「シャボン玉できない……」

わぁん、と声をあげ、綱吉は悲しそうに呟く。小さな体を抱き上げてやりながら「また今度晴れた日にやればいいだろ」と宥めてやる。
最近シャボン玉にはまっている綱吉は、小学校がおやすみの日に雲雀と二人でシャボン玉んすることをそれはそれは楽しみにしていた。綱吉にとっては「ママと一緒」というのが最重要ポイントらしい。しかし、天気予報を大きく裏切って朝早くからざぁざぁと降り続く雨が、綱吉の楽しみを奪ってしまった。
雨やまないかやまないか、と窓に張り付いて念を送っていたようだが、そんなことで雨がやむわけがない。いまさら大急ぎでてるてる坊主を作ったって、てるてる坊主もお手上げだ。
窓の外でざぁざぁと振り続けている雨に、さすがに綱吉も諦めがついたようだった。雲雀の腕の中でしょんぼりしながら、雲雀のシャツをつかんで顔を擦りつけてくる。甘えているらしい。頼むから鼻水はつけるなよ、と思いつつその小さな背をぽんぽんと叩いてやる。
そんなに楽しみにしていたのかと思うと、いじらしいなぁと思ってしまうのはいい加減この子供にほだされているからだ。

「綱吉、散歩に行こうか」
「……お散歩? 雨なのに?」

きょと、と首を傾げる子供を下して、雨合羽を着ておいでと言ってやる。雨合羽は綱吉の小さな傘のすぐそばにいつも置いてあるのだ。

「それで、長靴もはいて、お散歩に行こう」
「ママもカッパ着るの?」
「……僕は傘をさすよ」

さすがに高校生男子が雨合羽を着て長靴はいてお散歩は勘弁したい。それが許されるのは綱吉みたいな子供だけだ。

「長靴をはいたら、どれだけ水たまりに入ってもいいよ」
「ほんと!?」
「うん」
「ばちゃばちゃしていい?」
「いいよ」

普段は靴がぐちゃぐちゃになってしまうから、と水たまりに入るのを禁止しているが、雨合羽を着て長靴をはいているのなら別だ。
途端にきらきらと目を輝かせた綱吉にさきほどのしょんぼりとした空気は微塵もなくなっていた。早く行こうと綱吉は雲雀の手を引っ張って玄関に向かう。本当にめまぐるしい。雲雀はついぞ持ったことのない綱吉の素直さは、とても微笑ましい。

「綱吉はいつも楽しそうだね」
「う?」
「さっきは雨がいやそうだったのに、今は喜んでいるから」

一生懸命長靴をはいているときに声をかけたから、片足だけ長靴に突っ込んだ状態で綱吉は返事をした。そのまま「んー」と考え込むものだから、もう片方の長靴がちっともはけない。仕方がないので足を持ち上げてはかせてやる。小学生になった子をこうも甘やかしてはいけないな、と思ってはいるのだが、ついつい手が出てしまった。

「あのね」
「うん」
「雨はいやじゃないよ?」
「そうなの?」

さっきまであんなに恨みがましく睨んでいたのに。綱吉がこと、と首を傾げたので、雲雀も一緒になって首を傾げてしまった。

「ママと一緒なら、雨も大好きだよ」

綱吉はすぐに悲しむしすねるし、めまぐるしく感情の変わる忙しい子だけれど、やはり案外お得な生き物だ、と雲雀は思う。雲雀がいればそれでいいという、簡単な子だ。
にっこりと笑顔になった綱吉の頭をわしわしと撫でて、雨合羽のフードをしっかりとかぶせてやった。
気を利かせたてるてる坊主が、昼過ぎには雨がやませればいいのに。そうしたらきっと、シャボン玉よりきれいな虹が見えるだろう。雲雀の手をきゅ、としっかり握りしめた小さな手に雲雀もふ、と笑みをこぼした。
なんだかんだいって、自分も存外お得な生き物だったらしい。
 

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