忍者ブログ

×[PR]

2024-05-12 01:16

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

××××××××××××××××××××××××××××××

×シルバーウィーク!

2009-09-22 03:06

OB000054.png

敬老の日、ということで。初代絵茶に参加させていただきましたよ!
でまぁその時鎖骨を隠した初代を描いちゃったので、こっちではフルオープンな初代を描いてみた。
満足です。この初代はたぶん、老眼だから新聞とか読むときは、メガネはずすんじゃないかな。(ええええ)
そんで朝早いんだよ。じーじだから。(ひどいな、おい)

そういえばようやくHP作成ソフトが使えるようになりました・・・。
vista様は入っていないソフトとか多いな、本当に・・・!(疲れた!)
髪の毛は切りにいけませんでしたが、衣替えも部屋の掃除もやったぜ。
いろいろやるべきことはだいぶ済ませました。勉強と原稿以外(・・・)
いや、まあ うん。 明日明後日もある。
明日はちょっと外出するけどさ。うん。(冷や汗だらだら)
原稿進み始めたらから大丈夫、うん。(言い聞かせてる)

で、原稿の合間にちょこちょこなんか妄想しちゃって書いたのをつづきから。


すいません。リボじゃないです。
ヘタ○アです……。わからない人は回避してくださいね。

眉毛と祖国です。どっちが攻めとか受けとかあんまない感じのSSです。
よろしければ続きからどうぞー。

***



「――そうか、お前の名前は、花の名前なんだな」

ほわり、微笑って言われた言葉に、そういえばそうだなと本田菊は心の中で頷いた。長年――そう、本当に気が遠くなるほど長い間ずっと親しんできた人間名だったが、そういえば花の名前だったのだと気づく。いや、もちろんわかってはいたが、そんな風に微笑んで言われるとは思わなかったから、少々面食らったのだ。

「そうですね、菊は国花なんですよ。――そういえばアーサーさんは、花がお好きですよね」
「ああ、好きだ。うちにも、菊はいっぱいあるぞ。どれも奇麗だ。もちろん、うちの国花である薔薇も美しいが」
「そんなにお好きなら、国花をお名前にすればよろしかったのに」
「女性名になっちまうだろ、それじゃあ」
「いいじゃないですか、ローズ。お似合いだと思いますけれど」

着物の袂を口に押し当ててクツクツと笑えば、からかうなよ、とアーサーは苦く笑った。

「俺は、ローズって柄じゃねぇだろ」

そう、唇を尖らせた。その仕草は可愛らしい。尖らせた唇も、ミニチュアローズのようで可愛らしいと菊は思うのだけれど、口に出せば彼はきっとますます拗ねるだろう。ひっそりと思うだけに留めておく。そういうのは、菊の得意とするところだ。

「薔薇は美しいが、俺には豪奢すぎるさ」
「……そうでしょうか?」

ハイブリッドティローズの気高き美しさも、イングリッシュローズの華やかさも、彼は兼ね備えていると思う。やはり国花なのだから、彼にその美しさが還元していないわけはないだろうに。

「名は体を表す、っていうだろ。うちにも似たような慣用句があるが」
「ええ、ありますねぇ」
「――俺がローズなんて名前になってみろ。名前負けだ」
「そんなまさか」

いつも紅茶と薔薇の香りをほのかにまとっている彼の名前が、ローズでもとても美しいと菊は思う。彼のグリーンの瞳には、ピンクの薔薇は可愛らしく、赤の薔薇は情熱的に似合うだろう。本当に素敵だと思うのに、伝わらなかったらしい。どうも自分の表現は控えめすぎて、思っていることがなかなか伝わらない。英語ならば、もっと直接的に伝えられるのかもしれないなと思う。

「でも、お前は、ぴったりだな。」
「……そう、でしょうか?」
「楚々として美しいというか、凛としているというか――」
「はぁ」
「ああ、野菊のような可愛らしさもあるよな」
「……」

なんというタラシ――いやいや、口説き文句だろうか。思わずきょとんと眼を丸くしてしまった。なんというか、英語圏というのは、やはり直接的だ。直接的というか、本当にオブラートに包まないと言えばいいのか。カラリと笑って随分と恥ずかしいことを口にしてくれる。妙なところでは照れて、顔を赤くして逃げるというのに、こんな恥ずかしい台詞はさらりと照れずにいうとは、英国人は不思議だ。それでも某アメリカ人のように無神経な言葉をおっぴろげにするよりは、罪のないことだ。言われたこちらは、とても恥ずかしいけれど。しかし、真似しようと思ってもこれはとても無理だとこそりとため息をついた。こんな風に思っていることを伝えられることに憧れはするが、実行には移せそうにない。日本人は恥ずかしがり屋なのだ。

「俺は、お前の名前、好きだなぁ」
「そうですか?」
「ああ、呼ぶのも好きだ。お前は必ず答えてくれるから」

名前を呼ばれたから、振り返って笑みを返す。それはたいていは愛想笑いのことが多い。笑顔で内心を隠すのは日本のお家芸だ。しかし、この同じ島国の友人に呼ばれた時には、どうしたって愛想笑いじゃなくて、心からの笑みを浮かべてしまう。彼に名前を呼ばれるのは、くすぐったく――何故だかとても微笑ましいのだ。


「きく」


そうだ、きっと彼が呼ぶ時に、こんな優しい微笑みを浮かべるからだろう。たったそれだけの音を発音するのに、彼は大事に大事に音にする。言葉にする、名前にする。そうして自分を呼ぶ。振り向けば、微笑めば彼は本当に嬉しそうで、また大事に口にするのだ。きく、と。
それは先ほどのタラシ――もとい、口説き文句よりずっとずっと素朴なものだけれど、菊にとっては一番こそばゆいことだったりする。
彼に名前を呼ばれるのは、とてもこそばゆい。
緩む口元と、紅をさす頬を袂で隠して、菊はゆるりと目を細める。
そうすれば、アーサーの頬も口も目も緩む。彼が微笑むと、薔薇と紅茶の香りが強くなるする気がする。甘いにおいにくらくらとしながら、なるほどこれが幸福かと菊は笑みを深くするのだ。

「はい、なんですか。アーサーさん」





****

英日のような日英のような。仲良し島国。ところでここどこなんだろうね。
たぶん菊の家じゃないかな、とは思うんだけど。

菊の名前は、王が発音すれば「菊」
アルフレッドが発音すれば「KIKU」もしくは「キク」
アーサーが発音するときには「きく」に聞こえると面白いなぁって思った。
でもアーサーの発音でも、「キク」なんだろうな、とは思うけど(笑)

薔薇には詳しくないので、ウィキ様で必死に調べました。間違っていても御愛嬌。

PR
××××××××××××××××××××××××××××××
254 |  253 |  252 |  251 |  248 |  250 |  249 |  247 |  246 |  245 |  244 | 

×カレンダー

04 2024/05 06
S M T W T F S
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31

×リンク

Script:Ninja Blog Skin:Shining D
忍者ブログ [PR]